2013年2月12日火曜日

「堺の大使 好きです堺」(2)さいとう・たかをさん

「堺の大使 好きです堺」(2)名誉大使 さいとう・たかをさん(劇画家)

中学校の恩師を主人公の名前に

堺での思い出

  • 小・中学校を堺で過ごされたそうですね。
 私が小学校一年生の時に和歌山から、福泉(現在の西区山田)に引っ越してきました。自宅は鶴田池のすぐそばで、夏はいつも池で泳いだり野山を走り回ったりしていました。
 映画が大好きで、市内で一番の繁華街・堺東の映画館に行くのがとても楽しみでした。1日に7本観たこともあります。
 こうして広々とした自然の中で遊んだことや、多くの映画を観たことが、その後の劇画家としての創作活動にも大きく影響しています。
 家計を支えるため、中学校を卒業してから理髪師として働き始めたので、同級生と言えるのは小・中学校の仲間だけです。今でも私が東京から堺に帰る時には地元の友人が集まってくれて、懐かしい話で盛り上がります。

恩師から学んだこと

  • 45年近くも連載が続いている「ゴルゴ13」の主人公、デューク東郷の名前は、中学校の担任の先生から名付けられたそうですね。
 中学生の頃は相当な「悪ガキ」で、学校での試験は一切受けませんでした。3年生の中間試験でいつものように白紙で提出すると、担任の東郷先生が「白紙で提出するのは君の意志だから仕方ないが、君の責任のもとに提出するのだから名前だけは書きなさい」と答案用紙を返されました。今まで先生に注意されたことがなかったのですが、先生のこの言葉には筋が通っていると妙に納得し、名前を書いて提出し直しました。
 この時に、社会の約束事というものの大切さを学びました。そして尊敬する先生のお名前を拝借して主人公に付けました。

劇画家としての挑戦

  •  「劇画」という新たな分野を確立され、当時はなかった制作工程での分業制を取り入れるなど、新しいことにチャレンジされてきました。
 当時、漫画は子どもが読むもの、というのが当たり前でした。しかし、大人にはストーリーを主体にした漫画があれば、必ず読まれると確信していました。そうした新しい漫画を、創作仲間と議論を重ねた末「劇画」と名付けました。
 分業の発想は、映画を参考にしたものです。映画が監督、脚本家、カメラマンなどそれぞれのプロが協力して制作するように、漫画もストーリーを考えたり、絵を描いたりするのをすべて一人でこなすのではなく、それぞれの分野に秀でた者が責任を持って行う分業制の方が、完成度の高い作品ができると考えたんです。

堺の魅力

  • 堺をより魅力的にするために、何が必要だと感じますか。
 堺はとても歴史のあるまちです。しかし残念ながら、歴史のあるまちであることを長い間、無視し続けてきた気がします。歴史の教科書に載っているような有名な場所でも、それが市外の方には今の堺と結び付いていません。本当にもったいないことです。もっと自分たちのまちの魅力、歴史の素晴らしさをアピールするべきだと思います。

子どもたちへ

 皆さんには、例えば「1+1=2」と答を暗記するだけでなく、なぜ「1+1=2」になるのかを考えてほしい。どんな状況でも自分の頭でよく考えること。それが社会に出たときにきっと役立つはずです。

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